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インターネット殺人事件

日記

2005-03

2005-03-04

◆人は自分のことが書いてある本ばかり読む

「という前提に立つと、ビジネス本や料理の本を一切読まずにフィクションのみに読書時間を費している自分はつくづく因果な存在であるなあと思いました。
かっこよく言うと「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」で、かっこ悪く言うと「三次元になんか興味あるか、ばーか」。

2005-03-06

◆[山口貴由] サムライ/ブシドー/エムエムオー

「我々の『シグルイ』を好む度合がいささか常識を外れていることは既に常識ですが、 そんな中友人に会って何を話すかと言うと、それはもう頭の悪いことを口走るわけですよ。
というわけで、先日出た「シグルイ世界を MMO RPG として実現する」というソリューションについて御説明いたしましょう。」

「まず従来のネットゲームの何が問題かと言うと、さっぱりとした無惨性に欠けているという点です。 残酷さは確かにある。しかし大雑把である。やったことがないのに知ったような顔で書きますが、 DOOM や Diablo に見られるような残虐性というのは基本的に「機関銃でこっぱみじん」「ぶっ殺して耳集める」というような、 いわば肉食人種の発想から生まれたものであり、印象論で決めつけると「コテコテであぶらぎっている」のです。
我々は今こそダークファンタジーとしての日本的 RPG を構築すべきではないのか。
そして日本的残酷さに基づいた殺し合いをすべきではないのか。
そこで求められるのが、『シグルイ』や山田風太郎作品、一部の原哲夫作品に代表される「間違ってるけどその方がカッコいい日本史」、即ち「伝奇」ですよ。」

「このゲームの訴求対象は次のような人たちです。」

  • 日本刀を持って街中を歩いてみたい。
  • 笑いながら日本刀で斬り合いたい。
  • 無惨な仕置きをしたい。
  • 街中で日本刀を持った気違いに追いかけられたい。
  • 時代劇の有名人を斬ってみたい。
  • 虎眼流ごっこがしたい。
  • 山風ごっこもしたい。
  • 『花の慶次』ごっこもしたい。
  • とにかく人が斬りたい。

「これらの要望に答えるべく、ブシドー MMO (仮称)は「プレイヤー同士が大笑いしながら日本刀で斬り合う MMO 」を目指します。」

「世界観ですが、これはもう江戸時代しか有り得ません。 しかも無法地帯として再構成されたカッコいい江戸時代です。 辻斬りや果し合いを止める不粋な役人はいません。 力こそが全てで人斬りは日常茶飯事。そんな夢のような世界です。
プレイヤーはこのバーチャル江戸で斬ったり斬られたり、失ったり鍛えたり、切腹したり切腹させたりといった、もう一つの素敵な人生を歩むことになります。」

「次に、このアイディアの目玉となる残酷性について。
我々がやりたいことは虎眼流ごっこであったり山風ごっこであったり『花の慶次』ごっこであったりするので、 物の道理として身体パーツの欠損システムが絶対に必要なのであります。
そしてここからがブシドー MMO の肝ですが、身体の欠損によって能力が変化する、 名付けて「五体不満足システム」を提案いたします。」

  • キャラクターの成長率は五体の満足率と反比例します。簡単に言うと、体のパーツが欠けているほど成長が早まります。
  • 経験値は身体パーツごとに割り当てられます。例えば、左手を失った場合、右手の経験値は両手のときの 2 倍の速度で獲得されます。
  • また、一部の身体パーツを欠損していないと覚えられない技が存在します。具体的には、『無明逆流れ』を習得するには両目と右足を欠損する必要があります。
  • したがって、ゲーム序盤で強くなるためには、不要なパーツを切り落とすのが最も早道です。
  • ただし自分で自分の身体パーツを欠損させることはできません。親からもらった体を自損することは武士道に反するからです。

「ここから「地虫十兵衛必勝法」「腕落とし屋」「手だけって言ったのに!」「足なんか飾りです、偉い人にはそれがわからんのです!」 「大八車 + 二丁火縄銃 = ガンタンク」「芋虫祭」「一人が人斬り、一人が耳集めを担当するビジュアル系ユニット、耳削ぎ Ganki-bow」といった様々な遊び方が生まれますが、詳細は皆さんの想像にお任せします。 キャッチコピーは『手負いの方が強いんだ』(*1)。」

「当然こうしたシステムを導入することにより、プレイヤーが人を自由に斬ってよい、いや斬った方が面白い、むしろ俺以外這って歩けって感じ?という風潮が生まれ、 最終的には「新規参加プレイヤーが街の入口で解体される」といったやりすぎ状況にまで至ることが予想されます。
そこで、人斬り自由とはいえ、そこに一定の自己責任を課すシステムも合わせて導入いたします。名付けて「前方に憤怒の虎眼システム」。」

  • ゲーム内には NPC の虎眼先生が巡回しています。
  • 虎眼先生の周囲で抜刀すると、虎眼先生の正気モードが発動します。
  • 正気となった虎眼先生はプレイヤーをどこまでも追いかけてきます。
  • 虎眼先生を打ち果たすことは物理的には可能ですが、バランス的には素手の山崎九郎右衛門が新宿ジャッキーくらい強いので、通常は諦めてキャラクターを作り直した方がいいでしょう。
  • また、ゲーム中でマナー違反の行為を繰り返すと、刺客として虎眼流の門弟が派遣されます。
  • 歩いているときに突然周囲の町人の腹が割れ、「むーざんむーざん」の BGM が鳴り響いたりする場合、あなたは虎眼流に狙われています。速やかに謹慎することをお薦めします。
  • 虎眼先生は一エリアに一人しか登場しません。
  • Q : 虎眼先生は何人いるんですか。
  • A : 虎眼先生はみんなの心の中に一人だけおわします。

「どうでしょうか。このほか、素敵な各種イベントによってユーザー同士の交流を促します。」

  • ええじゃないか狩り
  • レアキャラ剣鬼喇嘛仏登場
  • クリスマスイベント : 伴天連狩り
  • バレンタインイベント : 昆嶽神社仕置き祭
  • 節分イベント : 桃太郎侍狩り
  • 正月イベント : 虎眼先生人数制限解除。「刀を担いで市中を暴走しよう祭」。後方から憤怒の虎眼。
*1: 失った身体パーツを回復する方法も一つだけあります。忍法魔界転生です。

2005-03-12

◆[山口貴由]シグルイと女子高生 (参照URL: シグルイと女子高生)

エコロジー毒電波より。
当然リンクされまくっている記事だろうと思っていたら誰も話題にしていないようなので、取り上げてみます。
女子高生の方による女子高での『シグルイ』の読まれ方。」

あと、みんな山口貴由先生のことを知らないみたい。
原哲夫や田口雅之だと思っているっぽい。

「そんなところでしょうね。あと三浦建太郎や板垣恵介も多分同じカテゴリに入ってる(*1)。 個人的にはあのへんを『黒い鉱脈』と呼んでます。」

「おまけ。こういうネタの見つけ方。 [シグルイ]やはてなダイアリー - シグルイとはを巡回するのがここでのたしなみ。」

◆黒い漫画家交友録

「上のを書いていて思い付いたのでメモ。」

*1: 実際友人だったり同門だったりするので侮れないのだけど。

2005-03-19

◆伝奇病患者の柳生宗矩

「柳生宗矩を紹介しよう。」

「柳生宗矩は 1571 年生まれ、 17 世紀初頭に活躍した日本の剣術家。 特に活人剣が人気で、彼の提唱する無刀取りを極意とする柳生の剣は「政治外交剣」の愛称で呼ばれて親しまれていたそうだ。 活人剣は例えば川原正敏の『修羅の刻』で見ることができる。
しかし死後、柳生宗矩は伝説化を発症、様々な作家によって拡大解釈されることになる (いくらなんでも伝説化しすぎている節もあるので、イン殺としては彼らが柳生宗矩を好きすぎることに疑問もあるけれど)。 彼は山田風太郎『魔界転生』を筆頭にひたすら燃え化され続け、 こうして宗矩は、各作家の精神性をはっきりと示す試金石たる剣術家として、 伝奇漫画界では世界的に知られることになったのだった。 ただ、こうした注目のされ方は彼としては不本意だったに違いないが。」

「宗矩のハイパー化後の絵の変化は下の通り(『世界の奇剣・怪剣』(民名書房)より)。」

柳生宗矩(1) 柳生宗矩(2)

柳生宗矩(3)

「最初は漫画的だった宗矩の絵が、だんだんとゴツく男らしく無骨になっていき、 写実的・超越的・名状しがたい形へと変化していっているのがわかるはず。 伝奇病患者が絵を描く場合、何も書かれていない紙の白い空間に不安を感じ、 びっしりと紙全体を埋めるように陰や皺を描くことがよくあるのだけれど、 この絵にも同じような強迫的な不安感が感じられます (同じ特徴は、ニッポンの漫画家板垣恵介の”ユージロー・ハンマ”にも認められる。 このキャラにインスピレーションを得たボクサー亀田興毅が試合前の控え室で「背中がオーガになっとるがな」と言ったというエピソードが伝わっていますね)。
特徴的なのは、装飾の中に埋没していってもはっきりと描かれる権力欲で、 そう思ってみれば、最初の絵でも、漫画的とはいえ、宗矩の「自分は生き損なった」という執念がかいま見えて不気味に感じられてしまう。 伝奇病患者は何よりも史実の中の人物の関係性を己の好きなように解釈し、 史実よりもカッコいい歴史を作り出すことに生きがいを見い出すのであり、 これらの絵にはそうした「俺の宗矩を見ろ」感が表現されているとも言えるのである。
誤解してほしくないのは、伝奇病患者がすべてこのような絵を描くというわけではないこと。 絵心のある人ない人がいるのは、普通の人となんら変わりないし、最初は精密な絵を描いていたのが、 伝奇病の進行に従って奇怪化していってしまう場合もある。 一般の人となんら変わりのない絵を描く人もいる。 要は、たまたまキャラ的においしかった宗矩がこのような描かれかたをしたというだけのことであって、 この絵をもって伝奇好き全体のイメージを語るのは間違いだということ。」

「ちなみに、柳生宗矩のハイパー化後の絵は、ここでも見ることができる。 柳生宗矩は 1646 年、 75 歳で亡くなった。」

(以下の文章はネタバレを含みます)

2005-03-22

◆[Arakey] 『スティール・ボール・ラン』 プロローグ編

「荒木回想はいいですね。第五部から頻繁に使われるようになった、この”第三者の語りによる回想シーン”は凄く好きです。 これで生まれた名キャラが多いから。 (パッショーネの 5 人はこれでグンとキャラが立ったと思う)」

「その文法からすると、グレゴリオ・ツェペリ(ジャイロの父)が今回一押しなんでしょうか。 確かにこういう仕事人は荒木飛呂彦的に賞讃されるタイプですね。 なんか余りにもプッシュされているので、そのうちレースに途中参加してきそうな勢いです。 この人とマルコにジャイロが食われかけてるような。」

「ゾンビ馬については、馬は分かるけどゾンビが分からないのでいろいろ考えていたらなんだか恐い考えになってきたので言及を控えます。 あの糸の素材ってもしかして。」

◆[石川賢] 『武蔵伝 異説剣豪伝奇』 第一話 (コミック乱 TWINS 掲載)

「あらすじ。
全国に宮本武蔵を招集する看板が立てられました。 江戸城御前試合で柳生を叩きのめすために武蔵の手が必要らしいです。 その呼びかけに応じ、全国からいろんな宮本武蔵が集まりつつあります。
X 傷に四本腕の宮本武蔵玄信。
「剣は腰で振るのだ」と言いつつ腕に絡んだ人間ごと二刀流を振る宮本武蔵義経。
そしてリアル武蔵っぽい武蔵(たけぞう)。」

「思えば、石川先生の描く宮本武蔵というのは角が生えていたり、体内が宇宙空間に繋がっていたり、 亜空間をさまよっている間にサイボーグに改造されていたり、 胸からミサイルを連射したりするワンダーな武蔵たちでした。
石川版柳生十兵衛に勝るとも劣らぬタチの悪さです。
そんな武蔵の歴史に新たなる 1 ページを付け加えるどころか「おれが武蔵を描き直す!」とでも言わんばかりのこの新連載。」

「石川先生の能力の一つである”概念破壊”については 2003-10-01 余は如何にして石川信徒となりし乎で少し書いたので、興味のある方はそちらを参照してください。
『武蔵伝』第一話を読んだとき、あの薬師寺天膳のことを少し思い出しました (ついでに、異常に軽い扱いで死んでいった地虫十兵衛のことも)。 そうねえ…。今回は武蔵が死にますね。物理的にじゃなくて、概念的に。 物理的に死ねるくらいなら死なせてやった方が幸せだ、って奴ですね。」

◆[山口貴由] 『シグルイ』 第二十一景 虎子

虎子

「最後の高弟、興津三十郎の回。
ラストの嫋嫋たる余韻は素晴らしかった。無惨は無惨でも静かな無惨。 そしてその静かな無惨の虎の影から現れ出でたるさわやか清玄。
いい漫画ですよねえ。ここから先は気違いしか残っていないわけですよ。来月からどうなると言うんですか(*1)
そこを敢えて何もナレーションを挟まずに盛り上げてくるところが心憎い。」

「なお、この”ナレーションが止んでいた”というのは意外と大切なポイントです。 なぜかというと、『シグルイ』の作中で二番目に狂ったことを言っているのは実はナレーター氏だからです(*2)
暇な方は単行本を読み返してナレーター氏の人柄を想像してみるといいですよ。 まるで赤瀬川原平が新明解国語辞典を読み解いたかのように。
このように中立の視点から煽ることで物語を盛り上げる手法こそ、 このサイトの研究テーマの一つである概念、「マッドアナウンサー」の骨子となる技法です。 いずれ論文でも書きたいですね。ヒマが売るほどあれば。」

◆余談

「かくして 2005 年 3 月 20 日はウルトラジャンプと週刊少年ジャンプと チャンピオン RED とコミック乱 TWINS を同時に買うというアホの子のような真似をせざるを得なかった。 物の理として。」

*1: まあ今までも気違いばかりだったけど。
*2: 一番? 他に誰がいるんですか?

2005-03-23

◆人形自慢

「最近人形用の和服を買ったんですよ。」

NEO-GUY + 和服

「いいッスよね和服。難点はうちの NEO-GUY がちょっと筋肉質なので帯がきついことですけど、 これで虎眼流ごっこが楽しくなるわけですよ。
とりあえず先月号の興津三十郎ごっことかして遊ぶわけですけど。」

興津三十郎ごっこ

「片手の指先で人形吊るしながら写真撮るの凄い大変なんで、ブレとかは見逃してやってください。
いやいいッスよ和服。ポン刀だってビシッと決まるわけですよ。」

NEO-GUY + 和服 + ポン刀

「こうするとマジチンピラッスよね。虎眼流にたてついて顎とか飛ばされるタイプの。いやいいなあ。」

「ところで長髪ヘッドも買ったんスよ。」

NEO-GUY + 長髪ヘッド

「いいッスよね長髪ヘッド。難点はちょっと接合部がきついことですけど。 そこはちょっと刃物で言うこときかせてねじ込んだんですけどね。 これで伊良子清玄ごっこに身が入ろうというものですよ。」

「ところでショテルも買ったんスよ。秋葉山神社こと秋葉のイエローサブマリンで。」

NEO-GUY + 長髪ヘッド + ショテル

「この剣は武〜 MONONOFU 〜のアイテムッスね。 一緒に入ってた説明書によると、アフリカで使われた特殊刀剣らしいッスね。」

NEO-GUY + 長髪ヘッド + ショテル

「なんでも敵の盾を超えて直接叩くことができたと。 でも鞘に収まらないし持ち運びも不便なので廃れたという折り紙付きのバカ刀だったらしいッスね。 いやあ、絶対虎眼流にそういう馬鹿いるッスよ。 「どうだ藤木! 鍔迫り敗れたり!」とか大喜びしといて流れで瞬殺されるタイプの。いやいいなあ。」

「ところでガスマスクも買ったんスよ。」

NEO-GUY + 長髪ヘッド + ショテル + ガスマスク

「いいッスよねガスマスク。もうモロ虎眼流。絶対こういうのいますって。 虎眼先生の枕元にこういう感じで忍び寄る弟子が。 で正気を取り戻した先生に瞬殺されるの。 あと逸刀流にも確実にいますよね。着物で長髪で両右手でショテル持っててガスマスクしてる変態。 超普通にいるッスよ。うちの近所にはいませんけどね。いたら通報しますから。携帯で。マッハで。」

NEO-GUY + 長髪ヘッド + ショテル + ガスマスク

「まあなんて言うんですか、人形は紳士の嗜みですよね。ロビンマスクやアシュラマンも大好きだったし。 みんなマイドールを持って色んなオリジナル変態を想像してみるときっと楽しいッスよ。 有象無象のブロガーがこぞって人形写真を撮って「俺の変態を見ろ」って言い合う国・ニッポン。 もう歴史の教科書に国が滅びた理由として書かれても立派に成立するッスよ。 「若者がマイドールに虎眼流ごっこをさせすぎたせいで滅亡した国・ニッポン」。超カッコいい。」

2005-03-27

◆鹿が猟師の手から抜け出すように、鳥が罠から抜け出すように、ヴィレッジヴァンガードを嫌え

「このあいだヴィレッジヴァンガード(以下 VV )に行ったんですよ。ジョージ秋山の本を買いに。 結果としてジョージ秋山の本は買えなかったんですが、 その際店内を見ていて、だんだんチクチクと不愉快になってきたのですね。 帰ってから何故あれほど不愉快だったのかを自己分析した結果、 何となく結論めいたものが出たので、覚書として残しておきます。
あらかじめ断っておきますが、 VV 側にはなんら落ち度はありません。 純粋に個人的嗜好の問題として VV が嫌いだ、という話です。」

「口で説明すると長くなるので、まずは以下の図を見てください。」

漫画家分析図

(リンク先は元データ)

「これは漫画家の方向性を 萌え <-> 燃え、低俗 <-> サブカルの二軸で表現したものです。 評価の基準は独断と偏見なのであまり気にしないでください。」

「知っての通り、当サイトの方向性は下半分、 燃え/サブカル 〜 燃え/低俗をカバーする範囲に広がっています。 これを仮にイン殺制空圏と呼びましょう。
次に、 VV が取り扱う書籍の範囲ですが、これはサブカル軸に寄った方向を中心に、 萌え/サブカル 〜 燃え/サブカルをカバーしています。 これを仮にヴィレッジヴァンガード制空圏( VV 制空圏)とします。
最後に、対照例としてアニメイトの品揃えを考えてみます。 これは低俗方向を中心に、どちらかというと萌え寄りの領域になるでしょう。 ただし島本和彦は決して外せないため、燃え方向にも一定の範囲を持っています。 これをアニメイト制空圏と呼びます。
何度も言いますが、基準は独断と偏見で決めているのでむきになって反論しないように。
これらを図に反映したものが以下。」

漫画家分析図(制空圏付き)

(リンク先は SVG データ。 SVG 版を Alt + マウスでスクロールさせるとアニメイト制空圏の字が見えます。)

「ピンクがアニメイト、青が VV 、緑がイン殺の制空圏です。 ごらんの通り、イン殺制空圏のかなりの部分が VV 制空圏とぶつかっていますね。 この重なりが苛立ちの原因です。」

  • 新井英樹や荒木飛呂彦がサブカル寄りの作品として扱われているようで不愉快。
  • 『おしゃれ手帖』や漫画太郎は思い切り低俗寄りの作品だと思っていたのだけど、 VV の世界観ではサブカル的らしい。これは恐らく「低俗すぎて逆に文化的」という逆転現象が発生しているのだと思う。しりあがり寿や丸尾スエヒロも同じ扱いをされていたが、こういう売り方は大変癇に障る。変な祭り上げ方をするな。異常な漫画家を訳知り顔で消費するな。
  • このままだと『シグルイ』も VV 制空圏に取り込まれそうなのがど許せぬ。山口貴由をオサレ漫画の横に並べるか。

「漫画ファンならば、己なりの漫画の選択基準というものを確固として持っていることでしょう。 その自分なりの基準、『エアマスター』風に言えば“安いプライド”に踏み込んでこられるのは非常に苛立ちます。
もっと言うと、自分が少なからぬ時間をかけて作り上げた選択基準が、 ヴィレッジヴァンガードという商業組織の戦略と少なからず一致しているということが許せない。 ちょっと変わった趣味を持っていたはずの特別な自分が、 実は商業サブカルと似たり寄ったりの趣味をした俗物だったという事実が何より苛立たしいわけです。
ええ、逆恨みですよ。だからヴィレッジヴァンガードに非はないのです。」

「そんなわけで、今後ヴィレッジヴァンガードに対しては消極的な敵対行動を取っていきたいですね。 たぶん黒田硫黄の本なんかを買いに行くと思いますが、店の中では息を止めたりします。 サブカルの空気を吸いたくないから。」

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