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インターネット殺人事件
「やや古い話題ですが、このニュースは非常に衝撃的だと思うわけです。 あちこち見た限りでは「お前らにとってはそれが健全なんだろうな」という感じの否定的意見が多かったんですが、 これは止めるよりもむしろ煽るべき活動だと感じました。 向こうに公式サイトがないか探したくらいです。」
「以前どこかで書きましたが、バカミスというのは以下の 3 パターンのどれかに当てはまるものです。」
「しかるに、このキリスト教団体が望むところのゲームが実装されれば、それはどの種類のバカに当たるか?」
「洗礼者」と題するゲームでは、プレーヤーが「ハレルヤ」と叫びながら、ローマ兵を「聖なる剣」でキリスト教徒に改宗させる。
「一見「作者がバカ」に該当するように見えますが、当サイトの考えは異なります。実は「プレイヤーがバカ」です。
だって、そんな思想的に愉快なゲームがそのままの形で遊ばれると思いますか?
そんなもの非公式パッチが出て戦闘音楽が『戦国 BASARA 』の T.M.Revolution なアレに差し替えられるに決まってるでしょ。(通称「熱唱びわパッチ」)
少なくとも自分ならこのゲームを遊ぶときに「ハレルヤ」なんて叫びません。
「見敵即殺」とか「俺は差別と異教徒が大嫌いなんだよ」とか呟きながらローマ兵をしばき倒します。」
「つまり、正義の具現化というものは、方向性さえ逸らしてやればとてつもなく面白い転び方をするのです。
さながら『戦国 BASARA 』のザビーのように。
世の心あるゲーマー諸兄は是非ともこの団体を支援するべきです。
個人的には熱唱びわパッチよりも『銀河烈風バクシンガー』パッチがいいな。」
十字軍って知ってるかい?
昔、中東を股にかけてイキに暴れまわってたって言うぜ。
今も世ン中荒れ放題。
どっちもどっちも。どっちもどっちも!
「 SF マガジン 2005 年 11 月号掲載。 議論の余地もなく最悪のタイトルであり、 その名を呼べばもれなく Google から無駄な客がやってくるという文字通りの忌み名であるのですが、 まあ深堀先生のやることだから仕方ありません。黙って見逃しましょう。」
「内容に関しては相変わらず血の気も引くほど下らないので、 ここでは「なぜ自分はわざわざ普段買わない SF マガジンを買ってまでこの短篇を読んだか」を説明することで紹介に代える事とします。」
「 2003-12-20 の『アマチャ・ズルチャ』感想で書いたとおり、
深堀先生の著作というのは出鱈目の連続によって異様なグルーヴ感を発生させる小説であり、
その性質をもっとも生かすには論文・書簡などの伝聞形式が有効です。
何故かって? そりゃ伝聞形式なら地の文で好きなだけ嘘を書けるからですよ。
神の第三者視点で出鱈目を吹きまくったらそれこそ神も仏もないでしょう。」
「しかるに、『<乳首の長い女ブーム>に異議あり』の書き出しはこうでした。」
<編集部より>
本稿は憂国の士として夙に知られた故メンデルスゾーン中島氏の筐底より、 使い過ぎて破れたコンドームや『サッポロ一番みそラーメン』の丁寧に折り畳まれた空袋等と共に見出されし遺稿である。
「伝聞形式です。しかもこの 2 行で既に 4 箇所以上のツッコミどころがあります。 そのまま本文に目を通してみました。」
余はこの世に生を享けて以来、只管にこの国を憂えて来た。 どの位憂えたかと問われれば、世界で最大の獣と云われるシロナガスクジラがその一生涯で喰らう牛肉の量を優に超えるものだと、 余は自信を持って応えることが出来る。 しかし、つい最近もそのように申したところ、問うた相手、瓦斯の集金人であったが、 其奴は「シロナガスクジラは牛肉なぞ喰わぬ」と云い張って憚らぬ。
「この時点で立ち読みを諦めて SF マガジンを小脇に抱え、 貯金を切り崩すようにチビチビ読んでいる隆慶一郎未読長編の一つ『捨て童子・松平忠輝』上・中・下と一緒にレジに持っていきました。 ことほどさように伝聞の構えを取った深堀骨は危険です。」
「内容についてはさっきも書いたように蒼ざめるほど下らないので詳述を避けますが、
『白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす』に匹敵する作品とだけ。
こんなにも深堀骨の小説は面白いのに、何故かそれほど良い評判を聞かない気がします。
どうしてでしょうね。自分が大学演劇部の脚本家だったら『戯曲・白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす』を書き下ろしててもおかしくないのに。」
「見どころはオ鈴木隆(アイルランド系)の長台詞。」
【 amazon 絵 2日 】「上記の SF マガジンを読んでいたら『 SF 奇書天外』で取り上げられていた本。 榎本武揚がノーチラス号に乗り込むお話だそうです。表紙は見てのとおり石川賢。 ノーチラス号が木造で蒸気機関になってそう。」
【 amazon 絵 2日 】「山田風太郎忍法帖短篇全集の最終巻。 出たときに買ってあったんですが、様々な優先度制御の果てに今読みました。」
「最後の忍法帖短篇全集ということで、最終話『開化の忍者』が明治時代の御庭番を扱っていたのが印象的でした。 これは忍法帖短篇全集をコンプリートしたならそのまま明治小説全集に流れろというメッセージなのか。 ちくま文庫戦略恐るべし。」
「さて、これで山風先生の忍法帖短篇全集を全て読み終えたわけですが、
まとめ。そうねえ。思考実験って言葉は君が思うより遥かに深くて昏いってことしかないんじゃないの。
ある忍者が人体と怪異の極まるところを追求した結果生まれる忍術、それを史実に投入するとどうなるか。
その思考実験の産物が全十二巻の忍法帖短篇全集ですが、
まずはこれだけの多様性を生み出した山田風太郎先生に敬意を表さざるを得ない。
その創作態度には暖炉の前で人形を組み合わせて新たなゆでホールドを研究するロビンマスクのような偏執性と変質性を感じます。
ならば、その生い立ち上多様性を愛すべく決定付けられた CHAOS の住人たるインターネッターどもが、
多様性の父である山田風太郎や筒井康隆をどうして否定できようか。」
「たとえその多様性の 9 割 5 分が行っちゃいけない方向を包囲する立看板であろうとも?」
「あろうとも。じゃあ君は『ブシドーブレード』を否定できるとでも言うつもりかね。」
「まさか。」
「 id:nand さんの生霊を追い払って個人的な好みを言うと、
初期忍法帖の張り詰めた悲劇話の方が読んでいて心地いいですよ。
主人公が下手に何とかできそうな忍法を体得しているせいで敵も主人も想い人も一人残らず死ぬ類の。
後半の淫術全開な話の中にもそういった悲劇性はあるんですが、
いかんせん淫術全開なのでどうしても笑いたくて笑いたくて仕方ないんですよね。
それこそ『剣鬼喇嘛仏』とか。」
「それと、意外に剣豪ものとしても通用する話が多かったので、 『世界の奇剣・怪剣』全集を編むときはぜひ第一巻・山田風太郎集としてまとめていただきたいところです。」
「ウィリー・ウォンカが良さそうだったので観ました。 ウォンカはマッド・サイエンティストとして今年最高の出来。 あの明らかに悪すぎる顔色については何かしらフォローがあるものだと思ってたんですけど、何事もなく終わりましたね。 実は動いてるのはパウダーを塗ったチョコレートロボで本体は別に云々のエピソードだと予想してたのに。」
「『夢のチョコレート工場』は原作も昔の映画版『夢のチョコレート工場』も知ってますが、 今の技術をふんだんに駆使してティム・バートンにリメイクさせるというのは お金の使い方としてかなり上等な部類だと思います。 実際ザ・ニューチョコレート工場の悪夢っぷりは相当のものなので、 世の親御さんたちは是非ともいたいけなお子さんに見せつけてあげるといいでしょう。 そのあとで原作を読ませれば完璧です。一生記憶に残りますよ。いや本当に。 こういう子供時代の良質なトラウマというのは将来お金で買えるものじゃありませんからね。」
「ちなみに、新しいウンパ・ルンパの曲も趣味的で素敵ですけど、 昔の方の曲は一度観ただけで十年以上に渡って記憶に刻まれる恐るべき大射程・大威力のメロディなので、 機会があれば視聴をおすすめします。」
【 amazon 絵 24時間 】「いま咄嗟にタイトルを思い出そうとして『変人偏屈列伝』って書くところでした。 間一髪だった。」
「前にも少しだけ書きましたが、柳田国男の回の気違い描写が本当に素晴らしいので 2 ページだけ引用します。」


「凄え…」
「水木先生の気違いは気合が違えんだよ。なんたって柳田国男が民俗学者を志したのは、こいつみたいにハジけた人生を送りたいと思ったせいだからな」
「マジっすか!」
「嘘に決まってんだろ、バカ!」
「漫談はさておき、この描写には“ステロタイプとしての気違い”の本質があります。」
「程度の差こそあれ、誰もが感じたことのある精神を病んだ人への嫌悪感と差別意識。
その拒絶するところをたった 2 ページで見事に凝縮させたのがこの『狐憑きの狂人』であります。(勝手に名画っぽく名付けてやった)
この頁を見るものは否応なく自分の悪感情を掻き立てられる。
気づきたくない気持ちに気づかされる。
そして、だからこそ目が離せない。
狂人を見つめる柳田少年の恐怖と戦慄が手に取るように伝わってくるではありませんか。」
「デジカメで撮った漫画の画像を置いておく作業フォルダのパスが Z:\image\shigurui 。」
「ツンデレという単語の解体が遅れていることに関しては常々遺憾に思っていて、 具体的に言うと、ツンデレという語自体の定義が未だ曖昧です。」
「このあたりを切り分ける語が存在しないため、単にツンデレ好きと言うと全てがごっちゃになり、議論に混乱を来たしてしまいます。
ほとんどのケースではツンデレ好き = 「(2) が好きな大きいお友達」ですが、
そこをツンデレ好き = (1) と捉えるバカがいると「じゃあお前ら形状記憶合金にも萌えるのかよ」という話になりかねないことは既に書きました。
こういうことを嬉々として言うのが (3) の意味でのツンデレ好きであり、
いずれ (2) のツンデレ好きに刺されかねない人たちであります。
最近では考えるだけ考えるのもどうかと思い、
はてなブックマーク注目エントリーのタグ「ツンデレ」を含む記事をはてな RSS で監視するようにした……。
常にリスクの分散は怠らない……。(ワーワーワー「会長っ…!」)」
「それでまあ、バカがっ……、足らんわっ! まるでっ……! と思ったので、
前回の「ツンデレを自称する輩には殺意を覚える」の続きからやります。
人はなぜツンデレを自称する輩を日本刀を担いで追いかけたくなるのかですが、
これは (1) 属性としてのツンデレと (2) 具象としてのツンデレが未分化であることが原因ではないかと考えられます。
まだ世界は「ツンとデレさえあればツンデレだ」という一種殺伐とした認識にまで至っていないため、
あるオブジェクトがツンデレであるかツンデレでないか、
もっと言うと観察者がそれをツンデレと認識して愛すか愛さないかは観察者の主観に依存しています。(古き善きツンデレ、ここでは仮にツンデレ 1.0 と呼ぼう)
従って、オブジェクト自身が「自分はツンデレで愛しいよ」と主張するのは観察者にとってルール違反です。
それをツンデレとして愛せるか(ここでは仮に「ツンデレる / ツンデレない」と呼ぼう)を外部から押し付けられるのは、
ツンデレ 1.0 主体にしてみれば、思考、大げさに言えば思想を操作されるような不快感を伴うのです。知らないけど。
分かりやすく言うと、「ツンデレるツンデレないは受け手が決めることであって、
お前ごときうすっぺらな藁の家が深遠なるツンデレの伽藍に踏み込んでくるんじゃあないッ!」
ということですかね。以下雑感。」
「最後に、ツンデレ 1.0 的見地からの世界三大ツンデレを紹介して終わります。」
「とら日記 2005-09-21 ツンデレとは攻めの消力(シャオリー)である を参照。 ツンデレ 2.0 の見地に立った良い分析です。」
「文庫版『鉄鍋のジャン』(11)参照。 ツンデレ語に訳すと 「な、なによ! 点数を入れたのはわたしの神の舌に嘘をつかなかっただけで、 秋山を評価したからじゃないんだからね! か、カン違いしないでよっ!」 ということ。 何が「ということ」だ。」
【 amazon 絵 24時間 】「2005-06-01 [読書] 『柳生刺客状』(隆慶一郎、講談社文庫)参照。」
「れつかいおう おおたににちどう りゅうけいいちろうって書くと字余りの俳句っぽくてカッコいいですよね。
もちろんツンデレは主観的概念であるので、
己の狭い見識を世界と言い切る暴挙をもはや何者も止め得ず。
たまらないぜハニハニ。」
【 amazon 絵 24時間 】
【 amazon 絵 24時間 】「椎名高志の優れた点が余すところなく出た傑作。 個人的に椎名高志の魅力は以下 3 つだと思ってます。」
「今回の主人公は日本最強のエスパー少女三人組なので、
“人間じゃない女の子”については完璧。
各キャラの立て方(超能力特性、性格の割り振り)は名人芸の域だと思います。
余談ですが、椎名高志が生んだ非人間属性の極北台詞
「空から降ってきた人間じゃない女の子サイコー!」を引用したいので
早く『パンドラ』を単行本に収録してほしいところです。」
「“未来へのノスタルジー”については 2004-09-17 『絶対可憐チルドレン』で書いたのでそちらを参照。
コミックスだと 1 巻の 3rd. sence ですね。
ギャグに関しても筆が乗りに乗っていて、
個人的に超能力者排斥団体「普通の人々」が国民的漫画・ドラマの登場人物に酷似しているのがツボでした。
2 巻ラストの「普通の人々」がやけに普通なのは『ドラえもん』か『美味しんぼ』をやろうとして
編集部に止められたんじゃないかと邪推してます。
あの路線で続けば面白かったのに。」
「 2 冊の中で一番面白かったのは『普通の敵[後編]』でした。ネタ的にもテーマ的にも。 気に入った台詞が 2 つありますが、片方はこれ。」
( ECM(Esp Counter Measure、超能力妨害装置) と ECCM(Esp Counter Counter Measure、超能力妨害装置妨害装置) を指して)
こういう技術は結局イタチごっこになるものなのさ!
僕らがあれの開発に積極的に関わるもう一つの理由がこれだ…!!
競争の最先端にいた方が有利になるからね!
「ステルス技術から着想を得たと思われる設定ですが、 政府の超能力支援機関が対エスパー装備を積極的に開発するというのは面白い。 こういう細かなリアリティがよく練られていて感心します。 これだけ真面目に SF している漫画は週刊少年誌では珍しいので、 SF 大賞あたりでちゃんと SF として評価してあげてほしいところです。」
「もう一つのお気に入りシーンについては、ちょっと個人的な読書体験が絡みます。
何かと言うと、筒井康隆の七瀬シリーズ。
読んだ方はご存知かと思いますが、七瀬シリーズはどれもひどく憂鬱な話で、
特に『七瀬ふたたび』の超能力者 VS 超能力者排斥団体の話は最悪の読後感を与えてくれました。
能力を持った人間と持たない人間との、いかんともしがたい対立。
「おまえらは人間じゃない」と断言される主人公。
この絶望的な断絶は「エスパーは差別されるもの」という認識を否が応でも読者に植え付けました。
七瀬シリーズだけが理由ではありませんが、超能力者が差別されるというのは大方の SF 読者にとって普遍的な設定だと思います。
それを否定してくれたのが『普通の敵[後編]』の皆本の言葉でした。」
こいつらは元々負け犬だ!
自分の中に超能力以上の価値を見つけられないんだ!!
だからエスパーを恐れてる…!!
こんな連中のために君が汚れる必要なんかない!!
「これを読んで『七瀬ふたたび』の読後感がようやく晴れました。 超能力者は悪くない。能力を持っているだけで差別されるのはおかしい。 そう断言してくれる人がやっと現れた。 実に十数年来のもやもやを『絶対可憐チルドレン』は昇華してくれました。 それだけでもこの漫画を読んでよかったと思います。」
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