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インターネット殺人事件

日記

2006-05

2006-05-01

◆ツンデレ三題

2006-04-27 エビはベジータの追補。」

  • ベジータと言えばツンデレ。
  • ツンデレと言えばツインテール。
  • ツインテールと言えばエビの味。
  • ベジータ → ツンデレ → ツインテール → エビ → エビちゃん


「命題 : 料理漫画には必ずツンデレが登場する。」

  • 料理漫画にはリアクションが必須なり。
  • リアクションの核は食前と食後の態度の変化なり。
  • つまり最初にツンありき。
  • そして最後にデレありき。
  • ツンとデレの差が料理の凄さを語れり。
  • かくて海原雄山、大谷日堂、味皇、沈夫人、黒柳亮は生み出され地にツンデレ満ちたり。

参考 : 2005-12-23 無驚愕を忌む料理漫画がツンデレを飼いたがる今さらについて


新ジャンル「自称ツンデレ」

「おい、なに怒ってるんだよ」
「怒ってないわよ」
「じゃ何でツンケンしてるんだ」
「ツンデレよ」
「…は?」
「時代はツンデレなのよ。最初から男を甘やかしてちゃダメなの。ツンから始めるくらいで丁度いいのよ」
「じゃあ、しばらくしたら俺にデレデレなのか」
「!! ……バ、バッカじゃないの!」

◆[読書]『柳生雨月抄』(荒山徹)を読み始めた

「一話目『恨流』(ハンノナガレ)だけ読みました。 全てのツッコミどころは時代伝奇夢中道 主水血笑録 - 「柳生雨月抄」 これ何て民明書房?でカバーされているので読了するまではこれ以上書きませんが、 柳生友景の強さについて友人とこんな会話をしました。」

「柳生友景はひどいね」
「そんなに」
「最悪だね。柳生最高の剣士にして日本最強の陰陽師だからね」
「タクティクスオウガで言うとハボリムがペトロクラウド持ったような感じ?」
「いや、雷神シドに算術持たせた感じ」

2006-05-02

◆[読書]『サラン 哀しみを越えて』(荒山徹、文藝春秋)

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題:サラン 哀しみを越えて: 本
著:荒山 徹
符:ISBN4-163-23940-5
刊:文藝春秋
年:2005/05/10
型:(cm): 19 x 13
頁: 260p
値:¥492
文:秀吉の半島出兵による戦乱の中、両親をなくした朝鮮の少女「たあ」。しかしその後「たあ」の心の支えとなったのは日本の武将・三木輝景だった。輝景へのサラン(=愛)を抱きながら、「たあ」がたどる数奇な運命は―。愛と憎しみ、そして捨てられぬ「意地」を描いた荒山徹待望の作品集。

「これはひどい。」

「短篇集です。日本と朝鮮の間の隠された歴史を悲劇ベースで描きます。
表題作以外は史書を捏造することもなく、スーパーナチュラルの世界にも踏み込まず、 非常に真っ当な時代小説として読むことができます。 お、荒山先生、普通にいい話も書けるんじゃない。 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。表題作を読むまでは。」

「とにかく表題作が最悪です。ここでいう最悪とは『歴史に対する罪』のことで、伝奇的には最大の誉め言葉です。 サランとは韓国語で『愛』の意味ですが、当然ながらダブルミーニングです。 読み終わった後しばらくは呆けながら「サラン…、サラン…」と呟いてしまいました。 大人だからものすごく下らない駄洒落も思いつくけど、それは心の中にしまっておきたい。」

最新作の短編集『サラン 哀(かな)しみを越えて』(文芸春秋)では、 日本武将の妻となった朝鮮女性など、異郷で意地を貫いて生きる人々を、史実に沿って描き出した。

「ウッソツケ!(オーレン・イシイのイントネーションで)
他はともかく『日本武将の妻となった朝鮮女性』は捏造 100% でしょう。 この記事書いた人、『サラン』を読んでないでしょ。だから荒山先生に手もなく騙されるんですよ。 伝奇作家なんて嘘を吐くのが仕事なんだから、言ってることを信用する方がおかしい。」

「正直、事前に聞いていた噂でオチは予想できました。 勘のいい人はとある伝奇小説家の名前を出すだけで気づくでしょう。 だからこれ以上ヒントは出しませんが、そのネタを予測してから読み終わるまでのドライヴ感は凄かったですね。 自分がリアルタイムで詐欺に遭っているというあの感覚。 朝鮮で生まれた少女が海を渡って日本に辿り着き、様々な属性を付けられて歴史の闇に組み込まれてゆく様。 サラン…。サラン…。」

◆[映画]『トム・ヤム・クン!』

「あらすじはこちらのサイトの説明がシンプルでよいので引用します。」

あらすじ。各自『マッハ!』の仏像を象に、バンコクをシドニーに変換してください。

「要するにストーリーはどうでもいいです。」

「メインであるアクションについては、友人とこんな会話をしました。」

「『キングコング』を見て眩暈がするのは、本来調味料のはずの CG をメイン食材として大量に食わすからなんだよ」
「料理で言うと、極上のラー油にトッピングを載せてスープとして出されたような」
「しかも馬鹿でかい丼で」
「あれに比べると『トム・ヤム・クン!』のアクションは普通の食材な気がする。問題は量と質」
「肉料理?」
「肉は肉だけど、なんかこう、実在しない幻獣を食ってるような」
「丸焼きなのになんで足が八本あるんだっけ? みたいな」

「常識で考えて、こんなアクション映像を実写で撮るよりももっと賢いやり方はあるはずで、 ハリウッドはこのレベルを CG で再現してしまうでしょう。
しかしタイの人たちは考えたのです。
『俺たちには知恵と勇気と安い物価がある』。」

「かつて『鉄拳 3 』でエディ・ゴルドを使っていた身としては、 カポエラの達人が本物のジンガを見せてくれたのが一番のツボでした。 『鉄拳』の技表に出てくる攻撃を全て当ててるところが信じられません。 逆立ちからの連続蹴りなんてゲーム用に作られた技だと思ってたのに。」

2006-05-10

◆[読書]柳生 120%

「連休中は荒山徹の本を三冊立て続けに読了するというスローライフをエンジョイしておりました。 知能指数が音を立てて下がっていくようで大変楽しかったです。」

「今は五味康祐『柳生武芸帳』を読んでます。 文春文庫から新装版が出たのを店頭で見つけたときは「すべてが Y に!」「また神様が私の願いを!」と思って大変ドキドキしました。 これは何かの陰謀じゃよギャワー。」

「読み終わったらまた荒山徹の本を読みます(『柳生薔薇剣』『高麗秘帖』)。 地獄じゃ地獄じゃ、柳生地獄じゃあー!!」

◆[読書]『柳生雨月抄』(荒山徹、新潮社)、そろそろ荒山徹は痛烈に DIS っといた方がいい

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題:柳生雨月抄: 本
著:荒山 徹
符:ISBN4-104-60702-9
刊:新潮社
年:2006/04/25
型:(cm): 21 x 15
頁: 368p
値:¥1,180
文:新陰流の剣豪にして陰陽師・柳生友景と朝鮮王率いる妖術軍団との死闘! 隆慶一郎のスケールと山田風太郎の奔放さを併せ持った超新鋭が放つ時代伝奇小説。

「書き出しをどうしようか非常に迷いました。 id:roku666 さんが『十兵衛両断』の感想を「この人あたまおかしい。以上。」で終わらせようとした気持ちが痛いほど分かります。 こんないい意味でも悪い意味でも面白すぎる小説を書きやがって……というネガティブ感情が激しく沸いてきます。」

「先生を知らない人のために説明しておくと、荒山徹というのはこんな作家です。」

  • 荒山徹先生とは。
    • 伝奇小説作家。
      • 伝奇小説は時代小説と微妙に異なります。このサイトの定義では、史実をそのまま描いたり、逆に全く創作したりするのではなく、歴史上の事実の間に創作を織り交ぜて「実は真の歴史はこうなんだよ!」と言い張る小説のことを指します。
    • 作品の対象は戦国時代末期〜江戸時代初期が中心です。伝奇小説の大先輩・隆慶一郎先生とほぼ同じ題材です。
      • このサイトの用語では上記の時代を「隆慶一郎の領域(テリトリー)」と呼んでいます。
    • 作品にはほぼ 100% の割合で朝鮮及び朝鮮人が登場します。
      • 先生は韓国への留学経験があります。
    • 作品には比較的高い割合で忍術・妖術が登場します。

「で、なぜこの人を痛烈に DIS るべきかというと、一言で言って書くことが余りにもフリーダムだからです。 嘘をつくことに全く躊躇がないというか、良心のタガがないというか、 思いついたことを書かずにはいられないというか、大人としてやってはいけないことを弁えていないというか、 およそ社会生活を送る上では致命的欠点としか思えない特徴をバリバリ兼ね備えた凄い人です。
世の中に伝奇小説家という職業があって本当によかったと思います。 ほとんど奇蹟ですよ、そういう短所が全て長所に転ずる仕事が実在するなんて。」

「ここで先生の仕事が具体的にどれだけ酷いのかを説明したいのですが、ネタばらしを避けて通れないので、 先入観なしで荒山作品を読んでみたいという方はこの先を読まない方が賢明です。
いま唐突に思い出しましたが、かつて『マグノリア』を観た友人(女性)が同じようなジレンマでうずうずしてましたよ。 『マグノリア』がどれだけ酷いのかを話したいけど、結末を喋らずに説明するのは不可能。 結局その場にいた全員に『結末喋っちゃっていい? 観ないよね?』と念を押した上で 『だって○だよ!? 二時間ずっと見せといて最後は○が○ってくるんだよ!?』と語る彼女はとてもいい笑顔でした。」

「閑話休題。
それでは『柳生雨月抄』のネタを少しだけばらします。
連作短篇集『柳生雨月抄』の第一話『恨流(ハンノナガレ)』にはモ○ス○ラ(*1)が出てきます。」

「言っている意味が分からないと思いますが、読んでいても全く意味が分かりませんでした。 だから、本当にヤバいんですよ。荒山先生は何をやらかすか一切予想ができないんです。 繰り返しますが、史実をベースにした小説で、江戸時代初期の、日本の海岸に、モ○ス○ラが登場します。 役柄は朝鮮妖術師の使い魔です。説明すればするほど訳が分からなくなりますね。 『柳生雨月抄』はそんな小説です。」

「気になるところにツッコミ続けると際限がないので、ネタバレ話は Someone Wiki - 小説/荒山徹でやることにしますが、 一つだけ書かせていただくと、第一話『恨流(ハンノナガレ)』は韓流と『柳生武芸帳』第一章『陰流(カゲノナガレ)』をかけた題名ですね。 こんな題名を思いつく作家がどの口で「ずっと一人韓流だった」とか言うかと思いました。」

「ここで場に伏せておいたのんぽり魂バナーを発動。 以降の当サイトの記述は全ての政治的意図からフリーダムとなります。」

のんぽり魂バナー(PNG,200x120)

「植物のような Web ライフを目指す当サイトは右翼だの左翼だの嫌韓だの自虐史観だのに関わりあう気はないので、 朝鮮及び朝鮮人に関する記述は筆者の政治的立場を示すものではありません。」

「その上で話を進めますが、この人が天下を取ったら必ず何かしらの外交問題になると思います。 この人の朝鮮に対する愛情は傍目からは憎悪にしか見えない愛情です。 いくら伝奇小説の中とはいえ「その朝鮮史は後代の捏造」とか「韓人は卑劣」とか書きすぎ。 韓国人が書いた仮想戦記には日本を侵略するものがあるそうですが、 伝奇作家がどれだけひどい嘘つきなのかを知らない人にとっては、 荒山作品は日本版朝鮮陵辱仮想戦記に見えてしまうんじゃないかと非常にドキドキします。
こんなに面白い小説が評価されないわけがないけど、 評価されたらいろいろ面倒臭いことが発生してグダグダになるんじゃないかと心配で仕方ないわけですよ。 世の中シャレが分かる人ばかりじゃないから。
ああもう、いい意味でも悪い意味でも面白すぎる小説を書きやがって!」

「念のため書いておきますが、歴史解釈なんかの議論をする際に荒山作品を引き合いに出すのは止めた方がいいです。 それは「竹島は日本固有の領土です。ジャンプにもそう書いてありました」って言うのと一緒です。 あなたの正気が疑われます。この人を司馬遼太郎とかと同じ分類箱に入れてはいけません。 板垣恵介や宮下あきらと同じ箱に入れるべきです。」

*1: Google とはてなブックマークのキーワード抽出避け

2006-05-17

◆漫画雑記

  • 最近読んだ漫画の話。
    • やあ、『デスノート』が終わりましたね。
      • もっとグダグダな最終回を予想していたので、あれだけ綺麗に終わったならいいんじゃないかと思いました。
      • あの回を見てようやく「今までは吹きだしが多すぎたんだ…!」と悟りました。コマが小さくて小畑健の画力が発揮されていなかったんじゃないかと。
      • ちなみにもっとグダグダな最終回は以下のようなのを想像してました。
        • カフカ『変身』のラストのパクリ。美しくなった夜神妹が夜神母と強く生きていくぜエンド。
        • 夢オチ。「という物語が拾ったデスノートに書いてありました」エンド。
        • 夜神月、未だ死なず。というかデスノートのあのルールを使えば月の生存は可能だった気が。
      • 今後は秋田書店における『ブラックジャック』みたいに、ジャンプ作家がこぞって『デスノート』を描くと面白いんじゃないかと思いました。荒木飛呂彦版と松井優征版が読みたいです。
    • 『焼きたて!ジャぱん』は相変わらず凄い。間違った方向に。
      • パン食べてラスボスから人格復活パンの流れは普通思いつかないし、思いついてもやらないし、思いつく必要もない。こんな異常な漫画は滅多に読めるものじゃないですよ。
    • 『からくりサーカス』が最終回間際で人間関係ドロドロになっていて最高です。
      • 話を広げすぎて脇役のエピソードに収拾がつかなくなって半分以上殺してしまうジュビロ先生は頑張りすぎる漫画家だなあと思いました。
      • 「言えよマサル! どうしてしろがねをナルミに譲ったァ!」「だって……だって僕はモテるんだもん! 女の子はしろがね以外にもいるんだもん!」って言ってたらカッコいいよな、という話を友人としました。フェイスレス、言葉も出ないほどマジ切れ。
      • 「こんなに凄い漫画家なのに、どうして富士鷹ジュビロは報われてないんだろう」「あの人は漫画が好き過ぎるからいろいろ描きすぎるんだよ」「だからアニメ化できないし。あとカードゲームにもできない」「いやいや大丈夫だって。人形使いと懸糸傀儡と自動人形をクリーチャーにすれば。あと破壊された人形でナルミを強化」「それじゃ売れないんだよ…」
      • エクセレントモデルからくりサーカス 才賀エレオノールを見ての会話。「なんでしろがねやリーゼなんだろう。もっと先にフィギュア化するべきものがあると思わないか」「例えば?」「グリモルディ自走型に決まってるじゃないか。 100% 買うのにどうして商品化しないんだ」「売れないからだよ…」
      • 「加藤鳴海フィギュアを出したら片手はあるるかんのスペア腕と交換可能に」「そのあとマンバとスレイプニルとペンタゴナ・ノッカーを出して完全体ナルミに」「売れないんだよ…」
      • 商品化希望。
        • 一位、グリモルディ。当然自走する。
        • 二位、パンタローネ様。当然腕が伸びる。
        • 三位、あるるかん。当然顔面は通常版と半壊版が差し替え可能。腕も取り外し可能で別売のナルミに装着可能。当然聖ジョージの剣も内蔵。当然「コラン」も再現。
        • 売れないんだろうな…。
      • というか最終回は「俺の考えた人形が一番強いの!」って言いながら巨大グリモルディがスペースコロニーを叩き潰すんじゃないかと思ってました。

2006-05-19

◆新ジャンル『吉良吉影』

新属性・新ジャンルを見ると殺さずにはいられない。いわばメタ新属性。何がメタ新属性だ。

本人はそれでも幸福に生きていきたいと思っている。

◆たった四文字のジョジョを愛するに足る理由

「『全員狂人』。 ジョジョの素晴らしさを示す言葉として、これ以上何が必要だろうか。」

「言うまでもなく、ジョジョの登場人物は全員が狂人である。」

  • ジョナサン・ジョースターは死狂いである。
  • ジョセフ・ジョースターは畸人である。
  • 空条承太郎は異能である。
  • 東方仗助はキレる若者である。
  • ジョルノ・ジョバァーナは行動がいきなりで大雑把である。
  • 空条徐倫はタフすぎて損はない。
  • ジャイロ・ツェペリは伊達者であり救済者であり、最近では男の世界にも踏み込んだ。

「敵キャラ、なかんずくラスボスに関しては言うまでもあるまい。 『全員狂人』どころではない。『全員が素晴らしい狂人』である。 DIO 様のカリスマ性に酔うもよし、吉良吉影の植物のような生活に憧れるもよし、 プッチ神父の電波理論にやられて 14 の言葉を暗記するもよしである。」

「次にお前は「うそつけ! まともな人間だってたくさんいるじゃねえかッ!」と言う。
なるほど川尻しのぶを始めとして正常そうに見える人間は確かに登場する。 だがちょっと待ってほしい。ここで一枚の画像を提示しよう。あなたは彼が正常だと感じるだろうか。」

サマーシーズン到来!

「ジョジョという文脈から切り離して見た場合、彼は単なる観光客である。 しかし我々は彼を狂人として認識し、彼のポーズを真似てネタとしてみたりする。
つまるところ、ジョジョという物語の中において、正常な人物は逆に狂人として扱われるのだ。 常人の群れの中では狂人は生きてゆけず、狂人の群れの中では常人は生きてゆけぬ。 従ってジョジョ作中の常人は、常人であるが故に相対的な狂人として振舞わざるを得ないのである。」

2006-05-21

◆漫画雑記

  • 最近読んだ漫画。
    • リンゴォ・ロードアゲインはじわじわ来ます。
    • 『Damons』の原作『鉄の旋律』を通読。
      • これは『Damons』の原作ではない。ただの元ネタだ。『シグルイ』に対する『駿河城御前試合』だ。
      • 米原秀幸先生は『南風! Bun Bun』を打ち切られて本当によかったと思う。仕切り直しでこんなに立ち直る漫画家は久し振りに見た。『武装錬金』前後の和月伸宏みたい。
        • 『南風』も序盤のキャラ設定はそんなに悪くなかったと思います。むしろ好きでした。致命的にまずかったのは終盤のマリダカ関連のエピソード。生き残った赤ん坊の素性とかが全く何一つ面白くなかったんですよね。
    • モーニング掲載の読み切り『HOTEL』が凄いと聞いて読んでみました。確かに凄い。話の中盤で人類絶滅。そういう身も蓋もない話は大好きです。
      • 「原作・小川一水って書いてないよな」と確認してしまいました。ファン層が『老ヴォールの惑星』と強烈に近そう。
      • どんな作者かと思って公式サイト BOICHI.COM を見てみたら『究極宇宙味帝シーザー』の人じゃないですか。それ買いましたよ。
        • 内容? んー、女の子にグルメ漫画をぶっかけてロケットエンジンの火力で焼き上げた感じ? 闘・食・性をまんべんなくカバーした非常に頭の悪い漫画でした。

amazon 【 amazon 24時間
題:鉄の旋律―The best 3 stories by Osamu Tezuka秋田文庫: 本
続:秋田文庫
著:手塚 治虫
符:ISBN4-253-16996-1
刊:秋田書店
年:1994/03
型:(cm): 15
頁: 196p
値:¥1

amazon 【 amazon 24時間
題:老ヴォールの惑星次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809): 本
続:次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809)
著:小川 一水
符:ISBN4-1503-0809-8
刊:早川書房
年:2005/08/09
型:(cm): 15 x 11
頁: 379p
値:¥330
文:偵察機の墜落により、おれは惑星パラーザの海に着水した。だが、救援要請は徒労に終わる。陸地を持たず、夜が訪れない表面積8億平方キロの海原で、自らの位置を特定する術はなかったのだ―通信機の対話だけを頼りに、無人の海を生き抜いた男の生涯「漂った男」、ホット・ジュピターに暮らす特異な知性体の生態を描き、SFマガジン読者賞を受賞した表題作ほか、環境と主体の相克を描破した4篇を収録。著者初の作品集。

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題:究極宇宙味帝シーザーGUM COMICS: 本
続:GUM COMICS
著:Boichi
符:ISBN4-8470-3538-0
刊:ワニブックス
年:2006/01/25
頁: 184p
値:¥600
文:銀河の命運を賭けた料理対決に、辛勝するも疲弊し倒れてしまう銀河最強の料理人・シーザー。しかし、彼を救ったのは、偶然居合わせた美少女3人組のハンターチーム・マナドであった。自慢の料理で、彼女達を虜にしてしまうシーザーだが、コック帽を脱いだ彼は、なぜか超弱気な青年に一変してしまい……。韓国から銀河を超えてやってきた、"萌える漫画家・Boichi"が贈る、美女と美食が銀河を駆けめぐるSFグルメアドベンチャー!

2006-05-31

◆[読書]『デトロイト・メタル・シティ』(若杉公徳、ヤングアニマル JETS コミックス)

「ファック!」

amazon 【 amazon 2日
題:デトロイト・メタル・シティ 1 (1)ジェッツコミックス: 本
続:ジェッツコミックス
著:若杉 公徳
符:ISBN4-592-14351-5
刊:白泉社
値:¥479

「あらすじ。平凡な青年・根岸崇一 23 歳はデスメタルの帝王クラウザー II 世であった。ファック!」

「というわけで一部に熱狂的信者を持つボンクラ系ロック漫画の超新星・『DMC』(デトロイト・メタル・シティ)です。 え? ボンクラ系ロックマンガをご存知ない? そうですね、梅澤春人先生の『無頼男』を思い出してください。 知らない? あ、そう。」

「この作品はボンクラ系ロック漫画の常として異常に高い言語レイプ性を秘めており、 その威力は読者をして一日に三十時間『ファック』『SATSUGAI』などと言わしめるほどです。 マリリン・マンソンはかつてこう言いました。」

闘・食・性において中国人を凌駕するのは難しい。 だが、闘・食・性から食を引けば、それはメタルだ。だから俺はメタルだ。

「ここではこの言葉を拡張し、闘・性・語のデスメタル三大本能として位置付けたい。 『DMC』はこの闘・性・語を余すところなく満たす、まさにファックオフとしか形容しようのない作品であります。 一例として楽屋の張り紙の文言をご紹介しましょう。」

  • 入ったらレイプして SATSUGAI か SATSUGAI してレイプ
  • 入れよ! 殺すから!

「この圧倒的言語センスは連載の進行につれて加速度的にキレを増しており、 単行本未収録の回で発表された新曲『スラッシュキラー』では遂に 8・7 調に到達しました。」

おれは生まれつきの殺人鬼
生まれた瞬間産婆を殺った
ついでに殺られた親父が叫ぶ
ギャ〜 なぜ生まれてきやがったー (ギャ〜 なぜ生まれてきやがったー)
駆けつけ殺られた警官叫ぶ
ギャ〜 なぜ生まれてきやがったー (ギャ〜 なぜ生まれてきやがったー)

「これを読んだときは額にチョップを受けたような衝撃が走りました。 近年では『魔人探偵脳噛ネウロ』の髪の神理論と双璧を為すハイレベル電波文であります。」

「そしてもうひとつ、このサイトのライフワークであるマッドアナウンサー的見地からも『DMC』は見逃せません。
過去の経緯は語りだすと長くなるので[マッドアナウンサー]を参照していただきたいのですが(基本的に全てうちだ)、 偉大なるマッドアナウンサー的事例(*1)がほぼ全て単独の天才によって成し遂げられてきたのに対し、 『デトロイト・メタル・シティ』のそれは DMC 信者という外部的・集合的な知によって達成された点が素晴らしい。」

  • DMC 伝説は自然発生する。
  • 数々の DMC 伝説は DMC の行動から生まれたもの以外にも、信者の希望的観測から生まれる場合も多い。象徴的な例が「本能寺の変で織田信長を討ったのは?」と問われて「クラウザーさんだ! クラウザーさんは信長が邪魔だったんだ!」と答えた根岸弟であろう。
  • DMC 伝説は加速する。
  • DMC 信者たちの間で伝説が共有されるうち、より優れた狂気が「真説」として洗練されていきます。さながら新約聖書の形成に従って加速度的に人類史上最大のスーパースターとなっていったジーザス・クライストの如く。
  • 俺が DMC だ。
  • 誰もが DMC 信者たりうるということは、即ち誰もが DMC 伝説を捏造しうる立場にあるということです。事ここに至って作中と作外はメタの境地で接合され、ロックバンド・デトロイト・メタル・シティ以外の全てが DMC 信者として機能し始めたのです。我々はまとめて『DMC 信者候補』なのです。今これを読んでいるあなた。あなたも DMC 信者として取り込まれうるのです。

「折りしも世間ではインターネットによる不特定多数無限大の集合知が注目されている最中であり、 これはまさにマッドアナウンサー 2.0 と呼ぶべき現象ではないでしょうか。 マッドアナウンサーのパラダイムシフトが起こったのです。」

我が名はレギオン、我らは大勢なるが故に

(新約聖書 マルコによる福音書 5 章 9)

「ところで、このサイトがはてなグループ・ファック文芸部に参加していることは既に常識ですが、 かの部の開始時期が『DMC』の連載が本格化した 2006 年初頭であることは 世界三大シンクロニシティ(グリセリン、猿の芋洗い、無宿少年シンクロウ)からシンクロウを蹴落とすくらいのシンクロニシティであります。
当時の『DMC』にはデスメタルの帝王ジャック・イル・ダークが降臨していました。」

ジャック・イル・ダーク『ファッキンガム宮殿』

「この歌詞および DMC 信者のコメント「まるで女王とファックしてる気分だぜ」には痺れました。 痺れて気が遠くなって熱が出ました。 ふと気がつくと「neo グループへの参加手続きが完了しました」というメールを受信していて、 ブラウザにはファック文芸部の編集画面が表示されていて、 手は…、ひとりでに…、サイト名を…、ファッキンガム殺人事件と…。」

fuck fuck fuckingham fuck

(Jack Il Dark "Fuckingham Palace")

「惜しむらくはファックが一回足りていないことであり、これは DMC 信者としてあるまじき失態だったと反省しています。 この償いはいずれファック文芸部で『デトロイト・メタル・シティ』二次創作を書くことで果たす予定です。 enjoy lifefuck!」

*1: 古館伊知郎、『国民クイズ』の K 井 K 一、『グラップラー刃牙』の全選手入場、「達人は保護されている」、『ラヂオの時間』、テリーマン、ロビンマスク、エトセトラエトセトラ。
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