「漫画を評価する基準、というものがあります。」
「人それぞれなのは云うまでもありません。 ただ、場合によっては同じ個人でも、作品によって物差しを使い分ける、 ということがあると思うのですよ。」
「これは考え出すと相当面倒なことなので、 いずれテキストにでもまとめてみたいんですが、 差し当たって私の場合を例に取ると、必ずしも同じ比べ方はしてないのです。」
「私が漫画を見るときの絶対基準は『ジョジョ』です。 当然ながら、と付けられないのが不満なくらい当然です。 従って、“自分はこの漫画にハマりそうだ”と感じたとき、 一旦その漫画を『ジョジョ』と比べてみるわけですよ。」
「結論から云えば、『ジョジョ』を或る部分に於いて凌駕する作品は、あります。 しかし私とて絶対基準が揺らぐのは愉快な事じゃないので、そこで一度考えるのです。」
「確かにこの漫画は凄い。でも総体で『ジョジョ』を超える程じゃない。」
「自己欺瞞っぽいですね。自分でも思います。 実際どちらが優れているかなんて決められるものじゃないのですから 『ジョジョ』を上だと云っておいて悪いことはないんですが、 でも『ジョジョ』の勝ちと決めた上でなお比べるというのも卑怯な気がするのですよ。 そこで、対外的にはこう云います。」
「『ジョジョ』と○○を同列に評価するのは難しい。」
「これが“或る部分に於いて『ジョジョ』以上”と云う理由です。 これなら嘘じゃありませんし、どちらも貶さずに済みますからね。 実際、大抵のバトル漫画は『ジョジョ』とは面白さの質が違うんですよ。 絵的なインパクトや疾走感を抜きにすれば、 私が一番ジョジョらしいと思う面白さはむしろ『カイジ』と近いのです。」
「どうもまとまりませんが、以上の理由から、 『ジョジョ』と『グラップラー刃牙』のどちらが面白いかと聞かれれば、 私は“比べたくない”と答えます。 或る意味『刃牙』が『ジョジョ』以上だというのは認めますが。 そんなところでどうでしょう?」
「『疵 花形敬とその時代』(本田靖春・文春文庫)入手。 昨日からこれを探して本屋巡りしてたんですが、 余禄は4冊ばかり拾ったのに本命がどこにも売ってないのですよ。 昼にようやく古本屋で見つけて160円で購入。 本買いなんて虫取りと一緒で、一種類を探してまわるもんじゃないです。 適当に回ってあったものを買うくらいが気楽でいい。」
「そうまでこの本に拘る理由がどこにあるかというと、 それはひとえに花形敬が花山薫のモデルである、その一点に尽きます。 花山薫を知らない人は「花山 薫 侠 握撃」あたりで検索してみるといいでしょう。 私もあんな象形文字にする前の大丈夫みたいな生き物にモデルがいたと知って心から呆れました。」
「ところでこの『疵』、 調べてみると何やら映画化されてるらしくてこれも呆れました。 ということは
1, 花山薫 = 花形敬
2, 花形敬 = 陣内孝則
3, 花山薫 = 陣内孝則
などという壊滅的な三段論法が成り立つのですか。 何だか、心意気的に明智小五郎よりは似合いそうなあたりが余計に。」
「先週、シコルスキーがあっさりプロレスラーにとっ捕まりましたね。 あれ見て私は大喜びしたんですよ、“あ、猪狩絶対死んだ”と思って。 ところが昨日になってチャンピオンを見てみたら、 猪狩まだ生きてるどころか、偉そうに“俺の負けだ”なんて云ってるじゃありませんか。 あの馬鹿は一体何のために生き恥を晒してるんですか。 秒殺されること以外あれに仕事が残ってるとでも?」
「最凶死刑囚の中ではシコルスが一番お気に入りです。 それはルックスや戦法もさることながら、彼の行動に依るところが大きいのです。 私は心中密かにシコルスキーを“掃除屋”と呼んでいます。 偶然なのか必然なのか知りませんが、 彼は私が嫌いなキャラをことごとく潰してくれるのですよ。 ガーレン然り、思い上がったプロレスラー見習い然り、アントニオ猪狩然り。 それも基本的に瞬殺なので気分いいったらありません。 奴等の存在そのものがシコルスの強さを際立たせるための材木じゃなかったかとさえ思いますね。 タイヤとかアナコンダとかヤシの実と同じ類の。」
「つまりシコルスがプロレスを潰して外に出たら、そこには柴千春が歩いてますね。ええ、絶対です。」
「あと、ドイルはシャーロック・ホームズの子孫だと思います。敢えてコナン・ドイルじゃなく。 だから能力は先読み。相手が手近なもので殴ろうとしたらそこにはカミソリが。」
「範馬勇次郎には兄貴がいるって説が根強いよ。」
「えええ!じゃ最終回は勇一郎が!」
「いや、震太郎なんだ。」
「はははははは!範馬震太郎!勇次郎の兄!!」
「柴千春の説教というのは喩えに使えるくらい素晴らしい現象だと思いました。 “阪神の連勝は柴千春に説教されるくらい理不尽だ”とか “推理小説を責めるのは柴千春の説教くらい筋違いだ”とか “ WORD2000 の新機能は柴千春の説教くらい余計なお世話だ”とか。」
| ドリアン | ドイル | シコルスキー | スペック | 柳龍光 | |
| 範馬刃牙 | |||||
| 愚地独歩 | ◎ | ||||
| 烈海王 | ○ | ||||
| 花山薫 | ◎ | ||||
| 渋川剛気 | ○ | ||||
| オーガ |
「という表は作っといて何ですがとても馬鹿みたいだと思いました。」
「花山はスペックに勝てないね。」
「そりゃまた何故に。」
「だって、花山ゲームセンターに入れないじゃない。」
「ハ?」
「花山は暴力団関係者だから。」
「そんなこと言ったら柴千春だって入れないじゃないか。暴走族だもの。」
「だから二人ともスペックには勝てないんだよ。」
「じゃスペックは入れるのか?死刑囚だぞ?」
「入れるさ、“死刑囚は入っちゃいけない”なんて書いてないもの。」
「そうか。駄目だ花山勝てねえ。」
(注:花山は以前、都内のゲーセンで刃牙との大立ち回りを演じてます。
つまりそのときは入れたわけです。従ってこの説は間違い。
…まあ、止める店員もいないでしょうけど。)
「『バキ』はギャグ漫画ですか? 板垣先生は笑かすつもりで描いてるんですか? どうしてあの漫画は筋肉が可笑しいんですか? 何故にヤクザと死刑囚がただ殴り合うシーンで笑いを堪えなきゃなりませんか? 最終兵器くんが一撃でのされたのもネタですか? 何だってチャンピオン一面白い漫画はいつもあんなですか? (『覚悟のススメ』とか)」
「真・最強トーナメントが開催される夢を見た。」
「舞台は海底闘技場。 開会式のあと、ぞろぞろと連れだって食堂へ向かった。 周囲は“参加者名簿にオーガの名があった”という話題で持ちきりだった。」
「テーブルに着くと、隣は花山薫だった。
手にウイスキーのグラスを持っていた。
向かいは烈海王。烏龍茶だった。」
「部屋の向こうが騒がしかったので、立ち上がって覗いてみた。 最凶死刑囚が5人揃って海底ゲートから入って来ていた。」
「烈が話しかけてきた。“奴らも参加するのか?” よく分からないが、名簿には参加者の8割しか載っていなかったと答えた。」
「花山が席を立って、スペックと殴り合いを始めた。 二人が何度もぶつかったせいで、海底ゲートが溶けかけてきた。」
「前々からあの漫画の5割は試し割りであると主張してきたんですが、 最近のページ割りはあまりにもその通りなので複雑な気持ちです。 “こうまでリハーサル通りだとフェアじゃない”とでも云うか。」
(※最近の展開
今週:「特殊機動隊員の性能説明→スペックそれを叩き潰す→スペック花山の一撃に耐える」
先週:「自由の女神崩壊→スペック無呼吸連打→花山反撃」
先々週:「スペック語る→俺の拳は神を破壊している→自由の女神崩壊」)
「刃牙世界での悪党度ランキングを考えた。表格闘技代表の5人は
で一応決着。(よく見たら年功序列だ)
ただし、タクタロフに対する烈の態度はかなり悪党レベル高との意見あり。
「わたしも大人げなかった、君のいる場所は3000年前に通過している」とか。」
「最凶死刑囚5人は区別なし。 そもそも奴らにそんな評価をしても仕方ない。 柳龍光が達人よりえげつないことは証明済みなので、 少なくとも全員が表の5人よりは悪党だが。」
「オーガは論外。たぶん悪党度も地上最強だから。 でも、もし範馬震太郎が出てくるならキャッチコピーは “地上最悪の生物”なんじゃないかと、私は密かに期待している。」
「ちなみに、“小”悪党度最強はもちろん猪狩。」
「そろそろあの件について真面目に考えてみるべきだと思う。 そう、刃牙のゲーム化のことを。」
「結論から云うと、あのゲームが成功する要素はほとんどない。」
「状況その一、メーカー。
TOMYという会社がゲームメーカーとしてどのくらい評価されているかは知らないが、
少なくとも私は技術力、宣伝力、ブランドイメージ、全てにおいてこれっぽっちも信用していない。
そもそもTOMYのゲームと云って思い出すのは「餓狼伝説」(SFC)と「覚悟のススメ」(PS)だけだ。
どちらも最低の格闘ゲームだった。」
「状況その二、PS2。
一見グラフィックや処理速度の面で有利そうだが、市場規模を考えると、
これもあまり肯定材料にはならないと思う。
今の段階での PS2 ユーザーは、別に格闘ゲームを目的に PS2 を買ったわけではない(個別にはともかく、一般論としては)。
しかし、これが例えばドリームキャストなら、そのユーザーは9割5分が格闘ゲーマーである。
市場的には非常に相性がいい。
“格闘ゲーマーだけに売っていては儲からない、
だからライトユーザーも多い PS2 で行きたい”ということかもしれないが、はっきり云って、
ライトユーザーに向けて刃牙のゲームを作るのはクトゥルー神話のカードゲームを小学生向けに作るのと一緒だ。
訴求対象はもっと選んだ方がいい。」
「そして状況その三、原作。
『バキ』の肝はどれだけ巨大な法螺を吹くかにある。
格闘漫画には“強さのインフレ”がつきものだが、あの漫画に限っては、
第一次大戦中のドイツの話と同じように“どれだけ紙幣(強さ)が紙屑と貸すか”を楽しむのが正しい態度だと思う。
“トランク一つ買うのにトランク7つ分のマルク札が要る”というような。
その証拠に、ファンはあの漫画を大笑いしながら読む。
『ドラゴンボール』や『修羅の門』で笑う人間は少数派だが、
『バキ』の場合、100人いれば99人が腹を抱えて「馬鹿ばっかりだ」と云いながら読む。
考えるまでもなく、この面白さをゲームにするのは至難の業だ。
敢えてやるなら RPG 的にステータスを設定するのが正しいが(*1)、
格闘ゲームでそれをやると、たいていバランスが滅茶苦茶になっただけで終わる。
第一、バキキャラの強さは「筋力、技術、速度、そんな些末なもんじゃねえ(C)達人」。
これを格闘ゲームに翻訳する場合、
ファンを満足させるには並々ならぬセンスと作り込みが要求される(*2)。
それについてはもう書いたが、期待できない。
というわけで、このゲームは駄目だ(*3)。Q.E.D。」
*1:オーガのステータス画面は必要ない。
*2:ジョジョの場合も状況は同じだったが、向こうはメーカーに信用があった。
*3:専門用語で“開始前終了”という。
「と、散々けなしておいて何だが、どう格闘ゲームにするかという戦術面にはとても興味がある。 というか、それ自体はものすごく面白い思考実験だと思う。 この手の妄想は各ファンサイトで語り尽くされているのかもしれないが、 一応私なりの予想もいくつか載せておく。」
「まず確定なのが“達人最強”。 理論上達人に勝てる人間はいないのだから、極めればキャラ性能もクソもない。 刃牙でもオーガでも赤子同然にひねれるはずだ。 ただし、正確には“待ち達人最強”。」
「飛び道具を持っているのは烈海王とガイアだけ。 (モーションが大きすぎて役に立たない気もするが)」
「さすがに最凶死刑囚は出てこないと思うが、 だからといってユーリや末堂を出されても困る。」
「超必殺技予想はありがちなので略。困るのはガーレンくらいだろう。 でも、紐切りがヒットしたときの効果は予想がつかない。 一人プレイの時は画面を暗くしていけばいいが、対戦では?」
「愚地克巳が一番使いやすそうに見える。次が独歩か烈。 逆に難しそうなのは達人とローランド・イスタス。 考えてみれば二人とも究極の投げキャラだ。」
「花山の攻撃はすべてガード不能。そのかわり花山にもガードはなし。 で、超必殺技がダメージ半減技“侠客立ち”。(挑発かもしれない)」
「挑発といえば、柴千春はスト2シリーズで云う“ダン”扱いだと思う。」
「ミニゲームは試し割り。難易度に応じてタイヤやランクルやアナコンダが出てくる。」
「『バキ』じゃないですが、ヤンマガ Uppers の『餓狼伝』の話。」
「周知の通り、あれは夢枕獏の原作を板垣恵介が漫画化してます。
ただ、最近の話は余りにも板垣テイストが過ぎるので不思議に思ってたんですよ。
つまり怪人サクラのことですが。
“ハチミツとガムシロップのカクテル大ジョッキに5杯”とか。
“誰もが子供のとき持っていた殺意、力を得ると共に失われゆく本気の殺意。
神はなぜそれを二十人力の彼に与えたのかッッ”とか。
あんな暑苦しいこと思い付く気違いが同じ国・同じ時代に複数存在するとは思えません。
それは曹操とディオが偶然同じ高校に通うくらいの確率です。」
「で、知り合いの原作読みに聞いてみたところ、 やっぱりサクラは板垣オリジナルなんだそうです。 彼曰く“獏も濃いけど板垣はもっと濃い”。」
「それで、ここからが本題なんですが。
昨日ちょっと前のダ・ヴィンチを読んだら夢枕獏のインタビューが載ってました。
何でも自作の漫画化を誌上公募するそうです。
それと一緒に過去の漫画化作品のリストが獏のコメント付きで載せてあって、
当然目は『餓狼伝』のところに行くわけですよ。
そうしたら。(以下うろおぼえ引用)」
板垣君が凄いのは、僕の原作をどんどん超えていくところなんですよ。 原作にない登場人物を出したり(笑)。 僕もその登場人物が気に入ってるので、今度本編に登場させるつもりです。 原作がこういった形で漫画からフィードバックを受けるのは初めてじゃないですかね。
「ちょっと待て。」(←数万人のシンクロニシティ)
「動物からの相対距離を基準とした格闘漫画キャラの性能評価なのである。」
「我らが刃牙くんは夜叉猿倒し & 夜叉猿倒し倒し倒しである。 しかも熊殺し & コウモリ大群殺し & 夜叉猿殺し & 虎殺し殺しを父に持ち、 熊殺し & アナコンダ倒し倒しの兄を半殺しにした兵(つわもの)である。」
「だが忘れてはならない、『修羅の門』の陸奥九十九くんは熊殺し倒し殺しである。 中に“倒し”が入るのは、熊殺し倒し(不破北斗)が熊殺し(龍造寺徹心)を殺していないためである。 しかしながら、熊からの距離だけ見れば、なんと彼はオーガよりも上なのである。」
「という推論は、実はかなり無意味である。
何故ならオーガがその気になれば、彼はティラノサウルス殺しだろうとやってのけるからである。
私も何度かシミュレーションしてみたが、どう考えても負けるはずがないのである。
具体的にどうするかというと、末端を攻めるのである。
たぶん“陸上生物はどう足掻いても重力という制限からは逃避(のが)れられんッ”とでも叫んで、
ティラノの脚を叩き折るのである。
歩けないティラノは陸に上がったイルカも同然、あとは刺身か廃棄処分かである。」
「実際のところ、オーガに勝てる生物は細菌くらいのものである。」
「決めました。私はもうあの漫画に一喜一憂しません。 キャラのダメージを計りません。 妙な蘊蓄にいちいち突っ込んだりしません。 思わせぶりな終了ゴマにぼんやりとでも次週のストーリーを読んだりしません。」
「だって、読者が“やりすぎだ”と思った場所があの漫画のスタートラインなんですもの。」
「同様に、“それにしたってやりすぎだろ”と思った場所がクライマックスの始まりです。
正中線四連撃がヒットしてから勝負が大詰めを迎えたように。
薬物を超えてからが勝負の本番だったように。
土下座してからが猪狩の真骨頂だったように。」
「私はもう驚きません。たとえドイルがバケツ一杯ぶんマチ針を吐いたって。」
「『バキ』の言語体系がかなり独特のものであることは既に常識ですが、 あのいわゆる“板垣語”というのは、 まあ、台詞回しの独特さはあるにしろ、 実はある一点を除いてほとんどアクション漫画の標準形です。 “ッッッ”然り、“!”の多用然り、書き文字のフォント然り。」
「その特殊な一点というのは“送り仮名”です。
ここのタイトルにもありますね、“使用う”と書いて“つかう”と読ませるアレ。
同様に、
とも云います。(一部うろ覚え)」
「前々からあの使い方が不思議で仕方なかったんです。 あの人は気違いだからと云ってしまえばそれまでですが、 それにしてもどこかに似たような用法がありそうでしょう? いきなり思いついたにしては一貫性があるし。」
「そんなことを考えながらネットを彷徨してたら、 そこにはたまたま『伝染るんです』(吉田戦車)の話題が。」
「こ…… これかッッッ!!(C)独歩ちゃん」
(読者独白:これかじゃねえ)
「スペックが幸せそうに衰弱していたその頃、彼らは何をしていたか?」
◆その頃の刃牙
「頭悪いのかな、オレ…」と呟いて惚けている。
◆その頃の武神
◆その頃の柳龍光
用務員を殺して勤務予定を確認している。
◆その頃の達人
家庭科室に忍び込んでお湯を沸かしている。
◆その頃の烈
実家から届いたヌンチャクでモアイ像を打岩して遊んでいる。
◆その頃のドイル
牛乳を買いながら高校までの道を訊いている。
◆その頃の花山薫
酒を口に含んで、頬から霧状に吹いて傷を消毒している。病院行けよ。 (※07/27追記:こんな感じ)
◆その頃のシコルスキー
たまたま目に付いた柴千春を切り刻んで遊んでいる。
◆その頃のドリアン
公園で繊維を使用ってハトを切り刻んで遊んでいる。
◆その頃の徳川光成
10面モニターを見て「おい、高校にカメラ班あと10人追加せえッ!」と命じたあと 「クキィィーッ」とか叫んでいる。
◆その頃のオーガ
地下闘技場で「この芳香(にお)い…」とか云ってる。
「総集編が出ていたので立ち読み。 今回は花山薫特集だったらしく、板垣恵介が彼について語ってました。」
「“いま格闘漫画をやるなら軍人、動物、ヤクザ、不良は避けて通れない”等々、 相も変わらず相も変わらない板垣っぷりを発揮していた板垣先生ですが、 一番面白かったのは“花山とトランプ”の話。 プラスチックトランプの束を指で摘んでむしり取るアレですね。 何と云うか、あの技は実演する人たちがいるんだそうです。 (どこまで我々の常識を壊せば気が済むのか?)」
「そういえばあの技について、VSスペック戦の目撃者(運転していた警官)が変なこと云ってましたね。
“花山はトランプを指で引きちぎるんですから。トランプですよ。カステラじゃあるまいし”
とか何とか。あの比喩は何だったんでしょう。
単に四角い物を並べただけにしては突拍子もないなと思ってたんですが。」
「…厭な想像をしてしまった。 花山飲み(瓶の首を折ってイッキ)、花山脱ぎ(後述)に続く新技、花山食い。 説明は省きますが、たぶん必要ないでしょう。 私も含めてこれを読んだ全員が、今後10年間はカステラを見るたび思い出しますね。」
(※1分でできる簡単花山脱ぎ:
右手で左足の裾を、左手で右足の裾を掴んでまくり上げる。
途中指に引っかかるものは褌以外すべて掴み込んでひたすらまくり上げる。
そのまま両手を頭上に掲げれば、それがすなわち花山脱ぎ。)
「“もしかしてバキゲーは史上初・女性キャラが登場しない格ゲーなのではないか”と関係者は色めき立ったが別にそんなことはなく、 創生期の格ゲーには女性キャラなぞ存在しなかったらしい。」
「何て初歩的なことを見逃してたんだ! 視神経が首筋を通ってるわけないじゃないか!」
「何て初歩的なことを見逃してたんだ! 神経なんかより太くて柔らかくて大事な管が首にはあるじゃないか!」
「何て初歩的なことを見逃してたんだ! 地上最強の毒ガスも何も、そんなものスペックには無駄じゃないか!」
「何て初歩的なことを見逃してたんだ! 天内悠も三崎健吾もスペックも、存在自体がハメ技じゃないか!」
「このテキストはバキ日記と云いつつもあんまり各週の内容には言及すまいと思ってたんですよ。
そういう日記ならここ以外にもたくさんあるだろうし、マニアの人は毎週読んでるんだろうし。
“徳川邸に乗り込んできたドリアンを6人で囲んで「卑怯とはいうまいね」”なんてネタは見飽きてるでしょう?
でも、さすがに今週の新展開は美味しすぎます。
先週までの“刃牙なんぞ敗北(まけ)ようが死のうが知ったことか”“いいから○○を出せ”
という幾百万読者の不毛な慟哭が嘘のようだ。」
「ガソリンの使用い方ひとつ取っても妄想を喚起せずにはいられません。
やっぱり飲むんでしょうか。そして10分くらいずっと火を吐いてるんでしょうか。
実は彼の腹にはドリアン袋という人造胃袋が埋め込まれてて(以下略)。
それとも6人に囲まれてから“自殺と敗北はイコールとは言えぬ”とか小学生の理屈をこねて焼身自殺を計るんでしょうか。
と見せかけて実は一平方メートルあたり数万ドルの闇人造皮膚で体を覆ってて(以下略)。」
「というか、敵陣でのバトルはクレバーとは云えないんじゃなかったんですかドリアン師父。 これを根拠に“ドリアンは勝算があって来てるのに違いない”と考える人もいるでしょうけど、 大多数の読者は“実は何も考えてないんじゃないか”という不安が頭から消えないと思います。 もしかするとこのまま来年の今頃も“実は何も考えてなかったんじゃないか”という不安に襲われてるかもしれませんねえ。(←厭予言)」
「さて「丹波文七?」と評判の天才愚地克巳君ですが、実は彼のこと嫌いです。
最強トーナメント篇をリアルタイムで読み始めたのがちょうど烈 VS 克巳あたりだったので、
ただの馬鹿にしか見えなかったんですね。
後から単行本で読んでただの馬鹿じゃないことは分かりましたけど、
最近やっぱりただの馬鹿だったんじゃないかとまた不安になってきました。
何だかいかにも再来週の一ページ目あたりで肉塊にされてそうな登場じゃありません?
このまま凶器だの卑怯攻撃だの持ち出してきたらどうします?
でも、どうせ始末されるならシコルスに(以下略)。」
「そういえばドリアンが殴り込んできたとき花山だけ立ってなかったのはスペック戦の後遺症なんでしょうか。 それにあの頬の怪我は包帯巻いてどうなるものでもないと思う。形成外科でも行ったんでしょうか。 せっかくだから波紋法の呼吸矯正マスクでも付けて暮らしてほしいなあ。」
「あ、独歩ちゃんの左手チェックするの忘れた。」
「追伸。バキゲーには格闘ゲーム史上初の“実況システム”を搭載するというのはどうでしょう。 アナウンサー古館伊知郎。」
「アレクサンドル・カレリンについて。
云うまでもなく、この方が祖国の奴隷アレキサンダー・ガーレン氏のモデルです。
(どうしてロシア人なのに名前が英語読みなのかはコラム参照)
アマレスには詳しくないので知りませんでしたが、
上のコラムを読む限りでは本気で世界最強ですね。
漫画のあの強さはフィクションじゃないのかもしれない。」
「風の噂に聞いたところでは、どうもこの人、今回のシドニーにも来ているらしいです。 退屈なオリンピックが極彩色の祭典に見えてきた。」
(前回の補足)
「加藤が強いのでこれは現実ではない。 本物のドリアンはまだ刑務所の中で、拘束衣に包まれて夢を見ているに違いない。 恐るべしホワイトスネイク。」
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